5年がかりで県内全市町村の「はてな?」を網羅 歴史から料理、方言まで307問、世代超え楽しめる鹿児島今昔クイズ本出版 

2025/02/03 11:30
「みんなの鹿児島クイズ」を出版した奥脇真由美さん(左)とイラスト担当のさめしまことえさん=鹿児島市岡之原町
「みんなの鹿児島クイズ」を出版した奥脇真由美さん(左)とイラスト担当のさめしまことえさん=鹿児島市岡之原町
 「平川動物公園って昔はどこにあったの」「日本最南端のJRの駅はどこ」-。歴史や料理、方言など鹿児島の今昔を問う「みんなの鹿児島クイズ」(燦々舎)を鹿児島市の介護福祉士、奥脇真由美さん(47)が出版した。5年がかりで完成させた奥脇さんは「脳トレだけでなく世代間交流にも役立つ。ぜひ手にとって」と呼びかける。

 「山」「離島」、市電や船を取り上げる「乗り物」など9項目307問で構成し、全43市町村が登場する。イラストの間違い探し、「太陽国体開催」「五つ子ちゃん誕生」といった出来事で、終戦から2011年までの年表の空欄を埋める設問など、郷土の知識が楽しく身に付くように工夫し、解説も充実させた。

 イラストは燦々舎社員で、鹿児島市の美術作家さめしまことえさん(45)が手がけた。ふんだんに盛り込まれ、親しみやすいつくりになっている。

 奥脇さんは県内のタウン誌などでライターとして働きながら介護福祉士の資格を取得。高齢者福祉施設利用者にクイズを出した際、思い出話に花が咲き、笑顔が生まれたことから「交流を深める道具になる」と出版を思い立った。

 昨年末の発売後、同市内の書店で売り上げがベスト10に入るなど好評を博す。

 2人の子育て中の奥脇さんは「問題を作る時間を確保するのが大変だった。報われる思い」と話した。B5判144ページ、1925円。

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