無人決済システムを導入したファミリーマートよかど鹿児島店=4日、鹿児島市のよかど鹿児島
南九州ファミリーマート(鹿児島市)は5日、同市金生町の「ファミリーマートよかど鹿児島店」に、無人決済システムを導入する。客は購入したい商品を取り、そのままセルフレジで決済する仕組みで、導入は大手コンビニチェーンでは県内初。レジでの接客をなくすことで、顧客の利便性向上と店側の人材不足解消を図る。
導入のため店舗をリニューアルし、天井に客一人一人の動きを追跡するカメラ30台、商品ごとに重さを量るセンサー約1250台を設置した。商品を手に取る動きをカメラで、重さで商品を識別するため、直接バッグなどに入れても問題はない。たばこや酒の購入時は、レジのカメラを通して年齢を確認する。
同店ではこれまで従業員2人で勤務していたが、今後は接客が不要となるため1人体制となる。4日の発表会で、飯塚隆社長(64)は「レジ待ちが減り、お客さまの時間短縮につながる。労働力の面でもカバーできる」と話した。今後、県内店舗でも導入を検討する。