九州・沖縄ブロック低学年部門の最優秀作品賞に選ばれた伊東拓杜さん(中央)と、祖父・鶴安行さん(左)、母友紀子さん=鹿児島市の西紫原小学校
ファミリーマート主催の「ありがとうの手紙コンテスト2024」で、九州・沖縄ブロックの最優秀作品賞に、低学年部門で鹿児島市の西紫原小学校1年伊東拓杜(たくと)さん、中学年部門で同市の南小学校3年山口芽生(めい)さんが選ばれた。伊東さんは近所に住む祖父、山口さんは大事にしてきたぬいぐるみへの思いをつづった。
伊東さんは、入学直後に祖父の鶴安行さん(75)が電柱に隠れて下校を見守っていたことや、一緒にダンゴムシやカブトムシを捕まえた日々をほのぼのと描いた。長時間ゲームをしていて怒られて泣くこともあるが「ぼくのことすきってわかってるからぜんぜんこわくないよ」と書いた。
「ぼくが虫好きなのはじいじのおかげ。友達みたいなじいじが大好き」と伊東さん。1月24日にあった表彰式には鶴さんと母友紀子さんも同席し、受賞を喜んだ。
山口さんは母茉莉花さんから提案され、外国の子どもたちにぬいぐるみを寄付した。ままごとをして遊んだり、一緒に寝たりした思い出が詰まっている。手放したくない気持ちと葛藤しながらも「だれかがよろこんで大事に使ってくれますように」と結んだ。
芽生さんが寄付したぬいぐるみは約20体。箱詰めした際「『行ってくるね』と笑っていた気がした。困っている子を助けてあげられたらうれしい」と話した。
コンテストは小学生が対象で16回目。全国7ブロックごとの低・中・高学年部門に、265校・団体から3451通の応募があった。文部科学大臣賞1作品に次ぐ最優秀作品賞は20作品。