フェリー屋久島2の欠航を受け、クラウドファンディングへの協力を呼びかける市丸グループのポスター(同グループ提供)
長期欠航中のフェリー屋久島2を運航する折田汽船(鹿児島市)は、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を7日から始める。修理費や新船購入の積立金に充てる。同社を運営する市丸グループ(同)は「世界自然遺産の屋久島につながる航路の現状を全国へ広め、航路維持を考えるきっかけになれば」としている。
同グループによると、鹿児島と屋久島を結ぶ屋久島2(3392トン)は1993年就航。前身の2隻を合わせ同航路を約70年間運航する。島民や観光客を含め年間利用者は4万8000人余り、島内貨物の約6割を取り扱う。屋久島2は昨年10月、エンジン機器の故障で欠航。部品交換と修理代に約5000万円をかけ、3月下旬の再開を目指している。
目標額は1000万円。返礼品は同グループのタクシーチケット(寄付金5000円以上)や屋久島2の往復乗船券(同2万円以上)など。CFプロジェクトチームリーダーの仮屋元さん(36)は「全国の人の思いをつなげて、屋久島航路の未来を守りたい」と話す。CFサイト・CAMPFIREで4月11日まで受け付ける。