折れてなお存在感、自然の猛威まざまざと 台風10号で倒れた推定樹齢3000年の「弥生杉」散策ルート5カ月半ぶり再開 屋久島

2025/02/12 21:30
再開された散策ルートで倒れた弥生杉を見る観光客=12日、屋久島町
再開された散策ルートで倒れた弥生杉を見る観光客=12日、屋久島町
 2024年8月の台風10号で倒れた鹿児島県屋久島の推定樹齢3000年「弥生杉」の散策ルートが5カ月半ぶりに再開し、観光客が足を運んでいる。健在だった時の大きさは高さ約26メートル、幹回り約8メートル。積雪が残る12日、巨木は倒れてもなお存在感を放っていた。

 散策ルートは観光地の白谷雲水峡にある。倒伏が確認されて以降、安全確保や植生保護の観点から周辺の立ち入りが規制されていたが、5日に解除となった。倒れた弥生杉は森林環境教育などに役立てるため、現状のまま保存される。

 観光で訪れたインドネシア人のハリオ・ソーングォノさん(51)は「歴史を感じる大きさ。これが折れてしまうのも自然のすごさ」と話した。白谷雲水峡を管理する屋久島レクリエーションの森保護管理協議会は、雪解けで歩道が滑りやすいとして、散策時の注意を呼びかけている。

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