ホームセンター県内大手のニシムタが無人県営団地を落札 敷地1万5000平方メートル、5階建て8棟260戸など現況のまま引き渡し 鹿児島市

2025/02/13 07:00
一般競争入札で落札された県営原良団地C区画=12日、鹿児島市明和4丁目
一般競争入札で落札された県営原良団地C区画=12日、鹿児島市明和4丁目
 鹿児島県は12日、鹿児島市明和4丁目の県営原良団地C区画(約1万5000平方メートル、最低売却価格6億4300万円)が1月末の一般競争入札で落札されたと発表した。応札者数は5。取材によると、落札したのはホームセンターを展開する「ニシムタ」(鹿児島市)。売却手続き完了後、県が落札額を公表する。

 ニシムタは1958年創業。現在、鹿児島、熊本、宮崎3県に計28店舗を構える。取材に「正式に契約を結んでおらず、詳細は答えられない」としている。

 県営原良団地C区画は72年度に整備され、50年以上が経過し老朽化している。鉄筋コンクリート5階建て共同住宅8棟260戸は2023年8月に全住民の移転が完了し、無人となっている。集会所1棟、駐輪場8棟、植栽を含め、現況のまま引き渡される。

 本年度売却された県農業試験場跡地(同市西谷山2丁目)2区画の売却益約64億円は、全額を同市の鹿児島港本港区ドルフィンポート跡に計画する新総合体育館の事業費に充てる。原良団地の売却益について、県財政課は「今後検討する」としている。

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