鹿児島県教育委員会は14日、2025年度公立高校入学者選抜学力検査の出願状況を発表した。学力検査は全日制と定時制合わせて70校159学科の定員1万474人に対し、8506人が出願。倍率は0.81倍で前年度を0.03ポイント下回り、21、23年度と並ぶ過去最低となった。15年連続で1倍を下回り、定員割れは61校124学科だった。
出願者は24年度より745人減った。県高校教育課は、4日にあった推薦入試の合格内定者が増えたことが影響したと分析。従来の学校推薦と新たに導入した自己推薦の計1166人で、前年度から520人増えた。定員割れの内訳は、全日制59校122学科、定時制2校2学科。
倍率が最も高かったのは松陽(美術)の2.14倍。鹿児島商業(情報イノベーション)1.78倍、開陽(全日・普通)1.67倍と続いた。最も低かったのは鹿児島女子(スポーツビジネス)の0.04倍。次いで山川(園芸工学・農業経済)、枕崎(総合学科)、加世田常潤(生活福祉)の0.15倍。鶴丸と甲南はいずれも1.44倍だった。
来年度に学科再編する鹿児島女子は、全学科の平均倍率が0.66倍と前年度より上がったが、スポーツビジネス科(定員25人)は出願者1人。5学科のうちファッション・フードクリエイト科(1.04倍)以外は定員割れとなった。
出願変更は2月17日から21日正午まで。25日に最終出願倍率を公表する。3月5、6日に学力検査を実施し、合格発表は3月13日。