鹿児島市が取り組む未然防止教育 新年度から「ネット依存」を追加 全小学校で専門家が正しい使い方・接し方指導

2025/02/17 21:00
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 子どものネット依存の問題が指摘されているのを受けて、鹿児島市教育委員会は、小学生を対象とした交流サイト(SNS)やスマホ依存などを防ぐための指導を検討する。生徒指導の充実事業の一環として行う未然防止教育の専門家派遣の中で、2025年度、ネット依存関係の項目を増やす予定。

 市教委は24年度から、ストレスマネジメント教育のほか、いじめや自殺、万引などの非行の未然防止教育を全市で統一的に実施するように取り組みを拡充させた。これまでに弁護士や警察官、スクールカウンセラーらを派遣しており、25年度からは新たに、ネット関係の授業が追加される見込み。当初予算案に未然防止教育の事業費166万円を計上した。

 対象は市内の全78小学校で、5、6年次に必ず1回は受講する。海外ではSNSの有害コンテンツや中毒性の問題が指摘され、10代の利用を規制する動きもある。青少年課の吉元利裕課長(57)は「SNSやスマホ依存になる前の早い段階からの対策を考えた。正しい使い方、接し方を知ることが必要」と話している。

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