元気よく入場行進する選手たち=鹿児島市の平和リース球場
第51回鹿児島県ちびっこソフトボール大会の開会式が22日、鹿児島市の平和リース球場であった。一般134チーム、女子14チームの選手たちがはつらつと入場行進し、熱戦を誓った。
式では、宮脇スポーツ少年団の東怜旺主将が「自分と仲間を信じ一生懸命プレーすることを誓う」と力強く選手宣誓。知覧中央スポーツ少年団の菊永龍臣主将は「この舞台に立てるのは多くの人のおかげ。最高の大会にすることが恩返しになる」と感謝の言葉を述べた。
試合は23日から南九州市の知覧平和公園など5会場である。決勝は女子が3月1日、一般が同9日の予定。
県ソフトボールスポーツ少年団連絡協議会、南日本新聞社の主催。鹿児島銀行、NTT西日本鹿児島支店が特別協賛、森産業グループが協賛する。
■先輩たちの思い込め 堂々と選手宣誓
宮脇ソフトボールスポーツ少年団の東怜旺主将が、堂々とした選手宣誓でスタンドを沸かせた。「緊張したけど100点」と笑顔で振り返った。
11月に大役が決まり母親と一緒に内容を考えた。「新型コロナ禍で大会がなかった兄ら先輩たちの思いも込めた」という。朝昼晩ごはんの後に1日3回練習し、式前はチームメートから「頑張れよ」と背中を押された。
チームでのポジションは投手。打者の手元で浮き上がるライズボールに自信を持つ。「最後はみんなと笑顔で終われるように頑張りたい」と意気込んだ。
■演奏と司会の二刀流果たす
開会式の司会は、鴨池小6年の山元芽依さんと野田和希さんが務めた。ともに入場行進で曲を演奏した吹奏楽部の部員。マイクを握っても、はきはきとした声を響かせ会場を盛り上げた。
立候補した児童の中からじゃんけんで選ばれ、練習を重ねてきた。声が反響しないよう一音一音ゆっくり読むことを心がけ、息ぴったりの進行を披露した。
来月、卒業を控える2人は「緊張したが思い出に残る一日になった。演奏でも選手に勇気を与えられたと思う」と声を弾ませた。