暗い気分だと色が濁るから…楽しい時だけ少しずつ、10カ月かけて完成させた中3生の絵画が「まさかの最高賞」 その高い彩度の配色に審査員も舌を巻いた

2025/02/24 18:03
第14回大阪成蹊全国アート&コンペティションで文部科学大臣賞に選ばれた川畑菜桜さん=鹿児島市の皇徳寺中学校
第14回大阪成蹊全国アート&コンペティションで文部科学大臣賞に選ばれた川畑菜桜さん=鹿児島市の皇徳寺中学校
 「ワタシノセカイ」をテーマに中高生から作品を募った第14回大阪成蹊全国アート&デザインコンペティション(大阪成蹊学園主催)中学生の部で、皇徳寺中学校(鹿児島市)3年の川畑菜桜さんの絵画が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。受賞は鹿児島県内で初めて。700点から選ばれた川畑さんは「長い時間をかけて描いたので、本当にうれしい」と喜んでいる。

 作品は「color2」と題し、たくさんのキノコを絵の具や色鉛筆、ペンなどを使ってカラフルに描いた。前回応募した時は佳作だったため、「もう少し上位を狙いたい」と再挑戦した。

 暗い気分で筆を持つと色が濁るため、楽しい時を選び、10カ月かけて少しずつ描き進めたという。お気に入りの作品に仕上がったが「最上位とは思わなかった。達成感がすごい」と笑顔を見せた。

 審査では「彩度の高い色彩のコントラストを際立たせる配色は遠くからでも目を引いた」と評価された。

 同中2年の今柳田あおばさんの「二人の私」も佳作に入選。画用紙の半分に青色ベースで自画像、もう半分にポップな色使いでキャラクター風に仕立てた自身を描いた。「過去の入賞作と画風が異なるので難しいと思っていたが、受賞できてよかった」と話した。

 2人の活躍で、皇徳寺中は県勢初の優秀学校賞にも選ばれた。

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