マールに寄り添って泳ぐイルカの赤ちゃん=鹿児島市のかごしま水族館(同館提供)
鹿児島市のかごしま水族館は24日、ハンドウイルカの雌の赤ちゃんが同日未明に生まれたと発表した。体長120センチ、体重20キロ(いずれも推定)。母親の「マール」(推定34歳)とイルカプールを泳いでおり、観覧席から見ることができる。
マールは2回目の出産で、母子ともに元気。同日朝には初めての授乳も確認した。父親は「ラスター」(推定34歳)。イルカの誕生は2020年1月以来で、飼育数は9頭になった。
同プールには現在、母子2頭のみがいる。イルカの能力などを紹介するイベント「いるかの時間」は休止しており、母子の状況をみて再開する。水路である「青空イルカウォッチング」は授乳が安定するまで休止する。
展示第2課の大塚美加海獣展示係長(53)は「個体の大きさの違いや赤ちゃん独特の呼吸の仕方、赤ちゃんをサポートするマールの行動など楽しみながら、温かく見守ってほしい」と話した。