キャッシュレス推進へ志布志市とタッグを組む県内4金融機関と市商工会=同市役所
鹿児島県志布志市は市商工会と県内4金融機関と共同で、スマートフォン決済アプリ「Payどん」を活用したキャッシュレス推進に乗り出す。2025年度の商品券事業でデジタル商品券を導入。市民や業者への割増金や手数料補てんでキャッシュレス拡大を図る。
市は25年度一般会計当初予算案で、キャッシュレス導入推進に2340万円、プレミアム商品券(デジタル商品券)発行に7191万円を計上している。
市シティセールス課によると、市内商工業者はキャッシュレスが進んでおらず、市民の利便性や観光客対応が懸念される。Payどんは地域内の経済循環に資するほか、導入費用が不要なため庁内で検討し選んだ。事務処理負担軽減や経費削減につなげるのが狙い。
第1弾として、1世帯あたり1万円分(子1人につき1万円加算)の商品券「くらし応援志券」を紙・デジタル両方で発行。デジタルを選べば1世帯千円加算される方針。配布は5月下旬以降。
また、商品券の加盟店としてキャッシュレスに取り組んだ事業者には決済手数料を市が全額補てんする。市商工会と実施予定のプレミアム商品券事業は、紙はプレミアム率20%、デジタルは同30%を付ける。
市と市商工会、鹿児島銀行、南日本銀行、鹿児島相互信用金庫、鹿児島信用金庫は17日、キャッシュレス推進に関する会見を市役所で開いた。