手話学習アプリをつくった小学5年生 きっかけはお母さんが教えてくれた「障害のある人とコミュニケーションできる喜び」

2025/03/03 11:00
手話を交えながら、作成したアプリについて発表する広木小5年の富田純白さん=2日、東京都の品川インターシティホール
手話を交えながら、作成したアプリについて発表する広木小5年の富田純白さん=2日、東京都の品川インターシティホール
 独自のプログラムで制作したアプリなどの出来栄えを競う「2024年度全国選抜小学生プログラミング大会」が2日、東京都で開かれた。鹿児島県代表で鹿児島市の広木小学校5年、富田純白(ましろ)さんが、手話を学べるアプリ「Hands Talk」で3位に相当するJBS賞を受賞した。

 富田さんの作ったアプリは、50音や数字を入力すると、対応する指文字86種が表示される。「ありがとう」など多用する言葉も動画で学習できる。

 母貴子さん(46)が聴覚障害のある友人と手話で会話する姿を見て、3年生時に手話の勉強を始めた。「障害のある人とコミュニケーションが取れる喜びを、多くの人に味わってほしい」と約4カ月かけ、アプリを制作。発表では、鹿児島弁を採り入れるなどプレゼンテーションを工夫した。「練習通りできた。受賞はめちゃくちゃうれしい」と喜んだ。

 大会は共同通信社と南日本新聞社など加盟新聞社でつくる全国新聞社事業協議会が主催。「みんなのみらい」をテーマに作品を募り、全国から1284組の応募があった。全国大会では都道府県大会を勝ち抜いた47組の代表が出場した。

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