「無罪を主張するため、自ら正式な裁判を求めた」…元阿久根市長の竹原信一市議、廃棄物処理法違反の罪で起訴 鹿児島地裁川内支部で初公判

2025/03/13 07:00
竹原信一氏
竹原信一氏
 廃棄物を不法に焼却したとして、元阿久根市長で同市議の竹原信一被告(66)=同市脇本=を廃棄物処理法違反(焼却の禁止)の罪で鹿児島地検川内支部が起訴していたことが12日分かった。同日、鹿児島地裁川内支部(坂口和史裁判官)で初公判があり、竹原市議は焼却したことを認めた上で「違法性はない。無罪を主張する」と述べた。

 起訴状によると、竹原市議は2024年3月29日、法律で定められた除外理由がないのに、廃棄物のマットレスなど(焼却後重量計120キロ)を市内の空き地で燃やしたとされる。

 弁護側は「法令で焼却を認めた『軽微なもの』に該当する。生活環境を維持するためにしたことで、刑事罰の対象とするべきでない」などと主張した。

 閉廷後、取材に応じた竹原市議は「無罪を主張するため、略式手続きではなく自ら正式な裁判を求めた。ごみを減量して処分場の負荷を減らすためで、普段から自宅の隣で燃やしていた」と話した。

 竹原市議は2005年12月に初当選し、現在4期目。08年9月から阿久根市長を務めたが、2度の不信任決議で09年4月に失職。出直し選で再選後、10年12月に解職請求(リコール)住民投票で再び失職した。

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