記者の質問に答える岩瀬聡本部長=19日、鹿児島市の県警本部
鹿児島県警の岩瀬聡本部長は19日、警察官らの不祥事が相次いだ2024年度について「県民や県議会から批判や厳しい指摘をもらった。真摯(しんし)に受け止める」と総括した。25年度の警察活動は「前提として県民の信頼回復が急務だ」との認識を示した。本年度最後の定例会見で述べた。
岩瀬本部長は「再発防止対策は途上だ。工夫を重ね実効性のある取り組みを目指す」と強調。「体制が替わった次年度も、安全安心の担保という県警のやるべきことに全力を挙げたい」と意気込みを語った。
27日付で警察庁出身者が県警公安課長に就く人事異動については、西畑知明警務部長が「多様化、広域化する犯罪への対処を含め、全国的な視野に立った警察業務を推進するため。同庁との人事交流の一環」と説明した。同庁出身の前捜査2課長を不同意性交の疑いで書類送検し、同ポストを兼務で補う実情は「同庁と連携して適切に対応する」と述べるにとどめた。