小学生が作ったカッパ救助し「川の危険性」学べるゲーム 中学生は放流手順再現のアプリ…鶴田ダム隣接の施設に登場

2025/03/23 15:30
神崎正士朗さんが制作した川内川の危険性が学べるゲームアプリ=さつま町神子
神崎正士朗さんが制作した川内川の危険性が学べるゲームアプリ=さつま町神子
 鹿児島県さつま町神子の鶴田ダムに隣接する複合施設「川内川大鶴ゆうゆう館」に、川の危険性を学ぶゲームアプリとダム案内アプリの体験コーナーができた。いずれも小中学生がプログラミングした作品で、幅広い世代に楽しんでもらいながら川内川流域への理解を促す。

 ゲームアプリは薩摩川内市の川内小4年の神崎正士朗さん、案内アプリは同町の宮之城中2年の満園美咲さんが手がけた。両作品が県内のプログラミング大会で表彰された縁で、同館を委託管理するNPO法人「ひっ翔べ!奥さつま探険隊」が協力を依頼した。

 神崎さんは、川内川支流の氾濫で近所が冠水し、怖い思いをした体験から水害対策の大切さを実感。ペットボトル浮輪でカッパを助けるゲームを作り、増水時の対応などを出題する○×クイズも盛り込んだ。

 満園さんは、身近にある九州最大級規模のダムを多くの人に知ってもらおうと制作した。パソコン上で施設の規模や役割を知ることができ、貯水量に合わせてゲートを開放する操作など放流手順を分かりやすく再現する。

 体験コーナーは同館川内川流域展示室に1年間ほど設置する見込み。9日に準備作業があり、神崎さんは「悲しい事故を防ぐきっかけになれば」、満園さんは「アプリを通してダムの魅力に触れていただき、ぜひ見学してほしい」と話した。

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