宇宙産業を支える人材育成…第一工科大、鹿児島市に新拠点 新たに宇宙データサイエンス分野も設置 26年春

2025/03/25 06:30
第一工科大が2026年4月、鹿児島中央キャンパスを開校予定の7階建てビル=鹿児島市上之園町(第一工科大提供)
第一工科大が2026年4月、鹿児島中央キャンパスを開校予定の7階建てビル=鹿児島市上之園町(第一工科大提供)
 第一工科大(鹿児島県霧島市)は24日、鹿児島市上之園町に2026年4月、鹿児島中央キャンパスを開校すると発表した。工学部4学科のうち、「情報・AI・データサイエンス学科」を霧島市から移転する。長年の航空工学の教育実績を生かして新たに宇宙データサイエンス分野を設置予定で、宇宙産業を支える人材育成を目指す。霧島、東京上野の既存キャンパスと3拠点体制となる。

 新キャンパスは、上之園町の7階建てビルを改修する。霧島の情報・AI・データサイエンス学科には現在274人の学生が在籍し、26年4月の入学定員は約90人を見込む。新キャンパスは当初1年生のみで、4年かけて全学年を移す計画。

 新設する宇宙データサイエンス分野の教育では、人工衛星データの利活用に焦点を当てる。人工知能(AI)によるデータ解析に加え、防災や地球環境モニタリング、農業といった多様な分野の課題解決法を学べる環境を整備する。このほか、スポーツサイエンスや情報・通信など既存分野の教育も続ける。

 清水明事務長兼広報課長は「より若年層が集まりやすい」と、鹿児島市での新拠点開校の狙いを説明。「社会でデジタル人材が広く求められている。日本の宇宙開発を支える鹿児島から輩出していきたい」と語った。

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