就航1カ月半、33便の総乗客わずか52人…両半島を30分で結ぶ新定期航路「なんきゅう」、早くも減便していた マリンポート~鹿屋港

2025/03/27 11:27
客を乗せ鹿屋港を出港する「なんきゅう8号」=2月8日、鹿屋市古江町
客を乗せ鹿屋港を出港する「なんきゅう8号」=2月8日、鹿屋市古江町
 マリンポートかごしま(鹿児島市)-鹿屋港(鹿屋市)を結ぶ定期便が、就航約1カ月半で毎日運航から週3日に減便していたことが26日、分かった。運航する「なんきゅうドック」(鹿児島市)によると、到着した港からの交通手段が限られているなど、乗客数が伸び悩んでいた。

 同社によると、減便運航は3月16日の週から。定期運航を始めた2月8日から天候不良や整備日を除き3月15日まで計33便を運航、乗客は延べ52人で0人の便もあった。浮桟橋の使用料や燃料などの出費に対し、現状では赤字幅が大きいと減便に踏み切った。

 同社の今村弘彦会長(85)は「1便20人は乗客がいないと厳しい。到着後の交通手段を心配する声が多く乗客が増えない」と話した。マリンポートにバス停はなく、最寄りの電停や駅までは徒歩約30分かかる。

 使用する小型高速船「なんきゅう8号」(18トン)は60人乗り、自転車約10台を積み込める。所要時間は約30分。現在の運航日は火、土、日曜日。

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