日米訓練、南西地域で「範囲拡大」と中谷防衛相 厳しさ増す安保環境の中で「あらゆる事態に対応」

2025/04/01 21:30
記者の質問に答える中谷元・防衛相=1日、防衛省
記者の質問に答える中谷元・防衛相=1日、防衛省
 中谷元・防衛相は1日の記者会見で、奄美群島を含む南西地域で日米共同訓練の範囲を拡大させていくとの見解を示した。先日の日米防衛相会談を踏まえ、「引き続き、あらゆる事態に対応できるように日米訓練を充実させる」と語った。

 中谷氏は3月30日、ヘグセス米国防長官と防衛省で初会談した。日米同盟の抑止力・対処力の強化に向け、日米訓練を通じて南西地域での存在感を高めることで一致。同盟の最優先事項の一つとして、より高度で実践的な訓練の拡充などに取り組むことを確認した。

 中谷氏は「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している」とした上で、「(日米訓練の)範囲の拡大や向上に向けた取り組みを実施していくことを確認した」と言及。具体的な訓練の内容や場所は「現時点で予断を持って答えることは困難だ」とした。

 近年は南西地域での日米共同訓練が目立っている。今年2~3月の陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練「アイアン・フィスト」では、沖永良部島で着上陸訓練や戦闘訓練が計画された。

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