バイト先の店主が困り顔…天気で客数変動「う~む」 そうだ、AIだ! 高校生が開発した予想システムは精度72~100%、さらにAI甲子園で最優秀賞に輝いた

2025/04/13 06:27
「AI甲子園inやまがた」で最優秀賞に選ばれた鹿児島情報高校の(左から)下大迫龍空さん、庭田かりんさん、中間一希さん、渡邊貴心さん=11日、鹿児島市役所
「AI甲子園inやまがた」で最優秀賞に選ばれた鹿児島情報高校の(左から)下大迫龍空さん、庭田かりんさん、中間一希さん、渡邊貴心さん=11日、鹿児島市役所
 鹿児島市の鹿児島情報高校情報システム科2年の4人が、3月に山形市であった「第5回AI甲子園inやまがた」で最優秀賞に選ばれた。全国から19校が参加。画像認識AIと探究テーマAIの両部門の総合得点で、100点満点中84.8点を獲得した。

 庭田かりんさん、下大迫龍空さん、中間一希さん、渡邊貴心さんの4人。

 探究テーマ部門では「飲食店の来客予想AI」を発表。庭田さんのアルバイト先の飲食店が、天気で客数が変動することに困っていた点に着目した。過去3年分の売り上げデータと当日の天気を学習させ、曜日、天気予報の気温と降水量などで来客数や売り上げを予想できるようにした。

 2月10~12日のテスト運用では、来客数予想の精度は72~100%。庭田さんは「アルバイトのシフト調整や食材の仕入れにも役立つ」。渡邊さんは「ほかの飲食店にも応用できたら」と意欲的だ。画像認識部門は将棋の対局中の盤面を読み取り、駒の数を正確に早く読み取る技術で競った。

 4人は4月11日、市役所で下鶴隆央市長に受賞を報告。「指のリハビリゲーム機」で、「全国情報教育コンテスト」のアイデア賞など四つの賞を獲得したメカトロニクス科3年尾辻佑樹さんも訪問した。

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