知事「県警に意見できる人を選ぶ」…相次ぐ不祥事、お目付け役の県公安委員にも疑念の目 県警主導から県主体へ転換

2025/04/19 06:27
記者の質問に答える塩田康一知事=18日、県庁
記者の質問に答える塩田康一知事=18日、県庁
 鹿児島県警を管理する県公安委員会委員の選出方法について、塩田康一知事は18日の定例会見で「県警にしっかり発言、意見できる人を選びたい」と述べた。県は、県内の経済界や法曹界などから数十人規模で候補をリストアップしており、今後絞り込む。

 県はこれまで、県警から参考情報を聞き取って、候補を選出していた。塩田知事は昨年、県公安委と県警の関係が問われているとの認識を示し、「従来の選出方法では県民の疑念を招きかねない」と明言。見直す方針を打ち出していた。

 知事は重視する点について、「人格の高潔さや組織マネジメントの資質、県警に対して発言できるかどうかなど、さまざまな点を考えている」と言及。一方、県公安委は県警を細部まで管理する主体ではないとして「監察も含め、組織の方針を示すことが重要な役割だ」と話した。

 県人事課の又木寿文課長は「人選を巡って県警と協議していない。選出主体はあくまでも知事部局で、幅広く候補者をリストアップしている」と述べた。

 委員は非常勤の3人からなり、任期は3年。2回に限り再任される。7月には委員1人が任期満了となるため、県は再任も含め検討する。

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