物価高 GW直撃まざまざ「旅行、帰省あきらめた」 出費ためらう声続々、自宅のんびり派が突出 「人手不足で休めない」恨み節も

2025/04/25 06:27
〈資料写真〉2024年5月4日、家族連れらでにぎわう「いるかの時間」=鹿児島市のかごしま水族館
〈資料写真〉2024年5月4日、家族連れらでにぎわう「いるかの時間」=鹿児島市のかごしま水族館
 「物価高で休みを思い切り楽しめない」-。26日から最長で11連休となるゴールデンウイーク(GW)を控え、南日本新聞が「みなみパス会員」にアンケートしたところ、回答者2516人の55%超が「GWの計画に物価高の影響がある」と答えた。「近場で安く済ませる」「帰省を断念した」など出費をためらう声が続々。「休日の配列が悪い」「人手不足で休めない」という恨み節も聞こえた。

 主な過ごし方(複数回答)を尋ねると「自宅でのんびり」(75.6%)が最も多かった。「年度替わりの疲れをリセットしたい」(団体職員40代男性)という声がある一方、「外出にはお金が必要だが、自宅にいても電気代がかかる」(公務員40代女性)と悩ましい様子もうかがえた。

 「日帰りレジャー」(38.6%)や「帰省」(11.2%)と外出する人も少なくない。その多くは「安近短」(パート・アルバイト60代男性)と、費用が安くて距離も近く、短い日程を選ぶ傾向がみられる。「帰省する息子とJR仙巌園駅の近辺を散策したい」(会社員50代男性)、「大型商業施設でウインドーショッピング」(パート・アルバイト40代女性)という楽しみ方もあった。

 「仕事・学業」(8.7%)と答え、休日とは縁遠い人も目立った。選択した218人でみると、期間中の平日(計4日)に休む人は各日7人に1人程度。132人は有給休暇を使わない予定だ。「取りたくても取りづらい」は19人。「子供には申し訳ないが教育費のために許してほしい」(会社員40代女性)、「お金をためるGWになりそう」(学生20代未満女性)などと懐事情もみえた。

 計画はさまざまだが「家族、親戚と笑顔で過ごせることに改めて感謝したい」とは会計年度任用職員の60代男性。「お金で楽しむのではなく、心で楽しめるGWにしたい」という。

 アンケートは19〜21日、インターネット上で実施。無作為抽出で民意を把握する世論調査とは異なる。回答者のほとんどは鹿児島県内の会員だった。

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