波打ち際を駆けるポニー=27日、いちき串木野市の照島海岸
春の風物詩「串木野浜競馬大会」が27日、鹿児島県いちき串木野市の照島海岸であった。県内外の61頭が出走。強い日差しが照りつける中、波打ち際をさっそうと駆け抜け、約1万3000人(主催者発表)の来場者を沸かせた。
1958年に地元の荷馬車組合が花見の余興で始めたとされ、今年で65回目。競走馬やポニー、農耕用の輓馬(ばんば)などの種別に分かれ、計17レースがあった。競争慣れしていないため、ゴールと異なる方向へ走りだしたり、ゴール間際で止まったりする姿も見られ、観客の笑いを誘った。
たけおか保育園の羽生望音吏(みおり)ちゃん(4)は鹿児島市から家族で訪れ、「速く走る馬が格好良かった。レースを見られて楽しかった」と笑顔を見せた。