講演を終え、来場者と握手しながら退場する森保一監督=27日、奄美市笠利
サッカー日本代表の森保一監督(56)が27日、鹿児島県奄美市笠利の太陽が丘総合体育館で講演した。小中学生のサッカー部員ら約千人を前に、「誰にも負けない武器をつくり、何があっても前進する強い気持ちを持って」と呼びかけた。
地元経営者やサッカー関係者でつくる実行委員会の主催。森保監督が数年前、プライベートで奄美大島を訪ねた縁で実現した。
講演では、代表監督としてプレッシャーはあるが、「厳しいことも楽しもうと考えているので、ストレスには感じない」ときっぱり。現役時代にレギュラーから外された経験を振り返り、「他の選手と比べるのではなく、自分がどれだけチャレンジし、ベストを尽くせたかを大切にすることが大事と学んだ」と語った。
代表選手には「失敗を恐れずに、積極的な選択をしてほしい」と伝えていると紹介、試合中に取っているメモには「ドリブルが良かった」「ゴールを奪った」などと書いていると明かした。奄美市の金久中学校3年山名玄竜さんは「つらい練習も楽しみながら頑張るようにして、日本代表を目指したい」と話した。