政治倫理審査請求書を提出する土屋健一市議(右から2人目)ら=曽於市末吉の市議会
鹿児島県曽於市議会の土屋健一元議長ら4議員は7日、岩水豊議員(69)=3期目=が、2月の市議会定例会の一般質問中、2日間続けて昼食用の弁当を買いに議場を抜け出したとして、政治倫理審査請求を迫杉雄議長宛てに提出した。今後開かれる議会運営委員会に諮られる見込み。
請求などによると、岩水議員は2月27、28の両日にあった他議員の一般質問中、3階の本会議場から庁舎1階に下りて業者が販売する弁当を買った後、議員控室に置いて議場に戻った。この場面は多くの職員らが目撃。迫議長は岩水議員に事実関係を確かめた上、全員協議会で注意喚起したという。
市議会基本条例や政治倫理条例は、議員は品位や名誉を損なう行為で市民の信頼を損ねないことなどを定める。土屋議員らは「常識では考えられない行動で、条例などは全く無視されている」と重く見る。過去にも、委員会を欠席して外部団体主催のゴルフ大会に参加したり、貸与されたタブレット端末を病院に持ち込み契約内容を大幅に超えて使用したりするなど問題を重ねていると指摘。厳正な処分を求めている。
岩水議員は取材に対し、「弁当を買ったのは事実だが、本会議中だったか休憩中だったか、はっきり覚えていない」と話した。