〝飛び級〟6回戦から世界へ――高校5冠ボクサー荒竹一真(大橋ジム)、故郷で語った未来予想図。井上尚弥の背を追いプロ初陣へ

2025/05/09 18:03
デビュー戦に向け地元の鹿屋市で調整する荒竹一真=Wild.b
デビュー戦に向け地元の鹿屋市で調整する荒竹一真=Wild.b
 ボクシングで2022年アジア選手権準優勝の実績を持つ荒竹一真(大橋)=鹿屋市出身=が28日に横浜市でプロデビュー戦を迎える。鹿屋工高時代に高校5冠など国内外で実績を積み上げた。大型連休中に地元で調整した期待のホープに意気込みを聞いた。

 -4月にプロテスト合格。いよいよ49キロ契約の試合でデビューが迫ってきた。

 「不安よりもわくわくの方が大きい。鹿児島からも多くの応援が来てくれる。ボクシングで食べていくプロとして、その期待に応えられるように覚悟を持って戦いたい」

 -大橋ジムの環境は。

 「憧れていた井上尚弥選手と一緒に練習することもあり、毎日が楽しみ。鹿屋で一緒に練習したアマチュアの岡澤セオン先輩ともジムで顔を合わせる。大きな刺激を受けている」

 -アマとの違いは。

 「ルールやグローブの大きさなどいろいろな面で違いはあるが、大きく何かを変えるわけではない。持ち味のスピード、手数の多さを生かして戦う。プロで人気が出るように倒して勝てる選手になりたい」

 -具体的な戦い方は。

 「得意な左ストレートと右フックが軸になる。ジャブをしっかり打てるのも強み。スタミナには自信があるので、ラウンド数が増えることは自分にとってプラスだと思う」

 -実績を踏まえ4回戦を飛ばして6回戦からのデビュー。初戦は経験豊富なタイ人に決まった。

 「6回戦なので、ある程度強い相手。自分もアマの実績があるので誇りを持って戦う。プロで通用するのかという目で見られると思うので結果を出したい」

 -地元で調整の効果は。

 「父との練習で原点を感じることができたし、鹿児島の人たちに声をかけてもらい恩返しをしたいという気持ちが強くなった」

 -今後の目標は。

 「ミニマム級を主戦場に世界王者を目指す。そのためにもまずは目の前の一戦でいい勝ち方をしたい」



 あらたけ・かずま 2002年、鹿屋市生まれ。元プロボクサーの父・俊也さんと二人三脚でボクシングの腕を磨いた。身長160センチのサウスポー。アマの駒澤大時代は23年に鹿児島国体と全日本選手権を制した。22歳。

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