自衛隊基地建設に反対「大軍拡より暮らし守る」 共産、松崎氏擁立を発表 野党候補一本化「現状難しい」 参院選鹿児島

2025/05/16 22:09
会見に臨む松崎真琴氏=16日、県庁
会見に臨む松崎真琴氏=16日、県庁
 共産党鹿児島県委員会(山口広延委員長)は16日、夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)に元県議の松崎真琴氏(67)を党公認で擁立すると発表した。松崎氏は県庁で会見し、物価高に苦しむ国民のため、消費税は5%に引き下げ将来的に廃止すべきだと主張。西之表市馬毛島での自衛隊基地建設に反対するとし「大軍拡より国民の暮らしを守る」と訴えた。

 松崎氏は、2003年から16年間の県議生活で原発問題やジェンダー平等などの運動に関わったことを強みに挙げ「伝聞ではなく自分の目で見て、耳で聞き、口で語った経験を生かす」と述べた。

 同席した山口委員長は、野党共闘への意欲を示したものの「候補一本化は共闘意思と政策合意、選挙協力が条件。現状では難しい」と説明した。

 松崎氏は、熊本県八代市出身で鹿児島大学教育学部卒。19年参院選比例代表、21、24年衆院選鹿児島2区に立候補しいずれも落選した。党県委員会書記長。

 参院選鹿児島選挙区では自民党が公認する元参院議員・園田修光氏(68)、無所属で立憲民主党が推薦する元参院議員秘書・尾辻朋実氏(44)、参政党が公認する医師・牧野俊一氏(39)が立候補を表明している。

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