真剣勝負を展開する「阿久根でオールイン」参加者ら=阿久根市新町のジャンクサーフコーヒー
鹿児島県阿久根市中心部で、ポーカーを楽しむ「あくねdeオールイン」があった。多世代交流や市街地に足を運ぶきっかけにしたいと、市地域おこし協力隊員らが企画。地域や世代、職業も異なる愛好者らが集まり、熱い駆け引きを繰り広げた。
発案したのはポーカー好きの協力隊員、齋藤詩織さん(23)。「年齢や経験に関係なく、誰もが一緒に楽しめるゲーム」と魅力を語る。近年は動画配信などで若者の人気が高まっていることから、愛好家仲間で薩摩川内市の大学生、田中航さん(21)と協力して3月から不定期で開く。阿久根の街やさまざまな店の魅力を知ってほしいと、市内のカフェを会場にする。
2回目が11日にあり、小中学生から40、50代の大人まで十数人が“ポーカーフェース”で勝負した。強気の攻めを続ける子どもたちが大人を圧倒する場面も。市内から家族で参戦した中学2年、下園凱斗さんは「駆け引きのスリルが魅力」、鹿児島市の自営業、力丸雅行さん(49)は「若い人たちから教わることも多い。いい時間が過ごせた」と充実した様子だった。
齋藤さんと田中さんは「ポーカーで交流の輪が広がるといい。阿久根はもちろん、周辺地域でも計画したい」と話している。