「消火できない困難な事案だった」伊佐で起きた異例のメガソーラー火災 原因が判明

2025/05/20 15:00
全焼した太陽光発電施設倉庫。周囲にはソーラーパネルが並ぶ=2024年4月4日午後2時25分ごろ、伊佐市大口大田
全焼した太陽光発電施設倉庫。周囲にはソーラーパネルが並ぶ=2024年4月4日午後2時25分ごろ、伊佐市大口大田
 鹿児島県伊佐市大口大田の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)で2024年3月に発生した火災について、伊佐湧水消防組合は19日、出火原因はリチウムイオンバッテリーのショートだったと発表した。

 調査によると、バッテリーは発電施設の蓄電池設備建屋に設置されていた。ショートした原因は、バッテリー内の電池部分の焼損が著しいため不明だという。過熱する過程で発生した可燃性蒸気が建屋内に滞留し、何らかの火花、炎が引火して爆発したとみている。

 同組合は「電路が遮断されない中で爆発、延焼し、消火活動ができない困難な事案だった」としている。

 火災は24年3月27日午後6時すぎに発生。男性隊員4人が手や顔にやけどを負った。東信宏大口消防署長は「情報共有し、負傷者を出すことのないように取り組む」とコメントした。

 同4月に同組合や伊佐湧水署、総務省消防庁の消防研究センター(東京)などが合同実況見分をしていた。

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