〈資料写真〉活動が活発化し噴煙を上げ続ける桜島=15日、鹿児島市
桜島(鹿児島市)の南岳山頂火口で21日、午後10時までに爆発が4回あった。観測できたうち、大きな噴石が6合目(火口から800~1100メートル)まで飛んだ。噴煙の高さは2000メートル。12日に始まった山体膨張は続いている。鹿児島地方気象台は、小規模な火砕流を伴う噴火が発生する恐れがあるとして、引き続き風下側での降灰に注意を呼びかけている。
気象台が20日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日当たり1万1200トンと非常に多い状態だった。前回12日の調査では300トン。気象台は、マグマの供給に伴い、分離した火山ガスの放出量が増大している可能性があるとしている。
22日に噴火が起きた場合、正午までは垂水市、鹿屋市方向の降灰が予想される。