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鹿児島県薩摩川内市は23日、甑島の里診療所が廃棄したカルテなどがごみ収集車から飛散し、個人情報が流出したと発表した。診療所内で本来とは違う場所に置かれ、通常とは違うルートで回収されたという。
市によると、流出したのは死亡した患者の氏名や病名が入ったカルテと、領収書の控え。いずれも法的な保管期限を過ぎており廃棄予定だった。22日に回収した業者のトラックから飛散したという。
拾った人からの連絡などで発覚し職員らが捜索。個人情報の入った7枚を含む18枚を回収し遺族らに謝罪した。ほかにも飛散している可能性があり、今後も探す。不正利用は確認されていない。
診療所では通常、廃棄するカルテなどは書庫に保管後、職員がクリーンセンターに持ち込んでいる。今回は書庫の整理のため、一般の廃棄物用の倉庫に一時的に移していて回収されたという。
死亡した人の情報は個人情報保護法の対象外だが、市は「同等に取り扱うべきもの」としている。「関係者に深くおわびする。個人情報の管理・運用をさらに徹底していく」とコメントした。