キャベツをもらうトカラヤギ=日置市伊集院町麦生田の伊集院北郵便局
手紙ではなく、雑草を食べてます-。鹿児島県日置市伊集院町麦生田の伊集院北郵便局で、2匹のトカラヤギが駐車場の除草に励んでいる。雄の「エル」と雌の「すみれ」。郵便物を投かんする利用者や住民が時折野菜を与えるなど、住民を癒やすマスコットになっている。
局長の宮下修一さん(54)が18年ほど前、ポニー1頭を知人から譲り受けた。その後、トカラヤギを飼うようになり、2匹は4代目になる。
普段は小屋の周辺を囲う柵内にいるが、雑草が目立つ場所に“出張”し仕事をする。食欲旺盛で飼い始める前は、年4、5回は草刈りに汗を流していたが、ほぼ手間いらずになった。元気があり余っているのか、何度か脱走したが、見つけた近所の人が連れてくるという。
近くの会社員本村駿次さん(30)は長女いのりちゃん(3)と毎週訪れる。「動物好きな娘にせがまれて来る。2匹はとてもかわいい」。宮下さんは「ヤギがいる郵便局と知られるようになった。これからも大事に育てていきたい」と話した。