〈資料写真〉有機野菜を来店者へPRする関係者=2024年12月、鹿児島市の城山ストアーフレッセ高見馬場店
鹿児島市の城山ストアー(池畠丈二社長)が、スーパー運営など事業の大半を100%子会社として設立した「城山スーパー」に引き継ぐことが30日、分かった。6月1日付。関係者によると、城山スーパーの資本は県内の食品関連企業に譲渡される見通し。店舗の営業は継続され、取引先への影響はないと見られる。
企業が特定の事業の権利義務を分割し、別の既存会社に引き継ぐ吸収分割を採用する。城山スーパーは3月末の設立で、代表者や所在地は城山ストアーと同じ。事業の引き継ぎは、今月末までに取引先へ通知した。
城山ストアーは1970年12月創業。鹿児島市内にスーパー4店舗、弁当店1店舗を展開し、弁当宅配事業も手がける。民間信用調査会社によると、2024年8月期決算では売上高18億円、純損失264万円だった。少なくとも17年同期以降は赤字が続いていた。