感謝状を受け取る田畑敬一郎支配人=奄美警察署
鹿児島県警奄美警察署は、奄美大島で国指定天然記念物のオカヤドカリ約5000匹を許可なく捕獲し、文化財保護法違反罪で罰金刑の略式命令を受けた中国籍の男3人の捜査に貢献したとして、奄美市の4人と2施設に感謝状を贈った。
4人は、ホテルビッグマリン奄美の田畑敬一郎支配人(47)と従業員の鈴木一平さん(35)、奄美海洋生物研究会の興克樹会長(54)、同市立奄美博物館の平城達哉学芸員(33)。2施設は同ホテルと奄美海洋展示館。田畑さんと鈴木さんは男3人がオカヤドカリを持ち出そうとしているとして環境省に連絡。興さんと平城さんは種類の同定など、同館は保管に協力した。
奄美署によると、男3人は4月下旬から約1週間、同ホテルに宿泊し、奄美大島の海岸5カ所で捕獲。捕獲場所は不明だが、過去にもオカヤドカリをネットで販売したことがあると話しているという。贈呈式が同署で5月29日あり、感謝状を受けた田畑さんは「島の大事な生物を持ち出されないように、今後もみんなで気を付けていきたい」と話した。