不祥事続いた鹿児島県警の“お目付け役”になるか 県が公安委にMisumiグループCEOを提案 県主体で初選任

2025/06/05 06:45
鹿児島県警
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 鹿児島県警を管理する県公安委員会委員の後任1人について、県は4日、Misumiグループ(鹿児島市)の岡恒憲最高経営責任者(70)を任命する議案を県議会に提案した。従来、委員選任には県警も関わっていたが、不祥事が相次いだことを受け、県が主体となって選ぶ意向を2024年に表明。新たな方針で後任を推すのは初となる。

 委員は非常勤の3人で、任期は3年。2回に限り再任される。今回は医師増田吉彦委員の任期が7月26日に満了することに伴う。新任は議会の同意を経て、知事が任命する。

 これまで県は、慣例的に県警から参考情報を聞き取って候補を選んでいた。塩田知事は24年、県公安委と県警の関係が問われているとの認識を示し「従来の選出方法では県民の疑念を招きかねない」と明言。見直す方針を打ち出していた。

 県人事課は「議員や県民からの指摘を受けて方法を見直し、知事部局内で詳細な検討を重ねた。選出までの経緯と理由は議会で答弁する」と説明した。

 岡氏は岡山県出身。21年から鹿児島経済同友会代表幹事、22年からMisumiグループ最高経営責任者を務める。

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