鹿児島高専 26年度から1学科へ再編 2年進学時にコース選択 情報分析やAI教育充実へデータセンターも新設

2025/06/06 07:03
2026年度に改組を予定する鹿児島工業高等専門学校=5日、霧島市隼人
2026年度に改組を予定する鹿児島工業高等専門学校=5日、霧島市隼人
 鹿児島工業高等専門学校(霧島市)が2026年度から、現在の5学科を1学科とする方針であることが5日、分かった。学校全体の大幅な再編は1963年の開校以来初めて。高度情報化社会のニーズを踏まえ、情報系教育を充実させ、分野横断的な学びを促進する。自己推薦方式の特別選抜も新設する。

 現在の機械工、電気電子工、電子制御工、情報工、都市環境デザイン工の5学科を「創造デザイン工学科」に統合する。情報系のⅠ類(入学定員80人)にコンピュータサイエンスとデータサイエンス、ものづくりのⅡ類(同80人)に知能ロボティクスと先進エレクトロニクス、Ⅲ類(同40人)に都市環境デザインの計5コースを設置。2年進学時にコース選択する。全体の定員数は変わらない。

 1学科への集約で、専門性だけでなく横断的な総合力を育むのが狙い。データ分析やAIに関する教育の充実を図るため、国の補助金を活用し、2階建てのデータセンターを新設してICT環境を強化する。

 入試方法も見直し、従来の学校推薦と学力選抜に加え、自己推薦の特別選抜を年内に実施する。

 上田悦子校長は「社会や科学技術は急速に変化している。改組で柔軟な対応が可能となり、時代に乗り遅れない学びを提供できる」と語った。

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