どきどきしています。ただ今までの“どきどき”とはちょっと違う“どきどき”です。実は、６月２７日に出演映画「でっちあげ～殺人教師と呼ばれた男」が公開されるんです！　よっ、拍手っ！　パチパチパチ…。？なーんだ、映画公開なんて今までも普通にあったがねって思ってるでしょ？　だ・か・ら、いつもとは違うんですって。かなり気合の入った、緊張感のある“どきどき”なんです。なんと今回の作品、中学高校と青春時代を共に過ごしてきた男と一緒に作った映画なんです。

　彼の名前は和佐野健一。この作品の企画者であり、映画に関わる出演者・スタッフ全てをまとめるプロデューサーなんです。しかも私にとってただの同級生じゃありません。毎朝学校に行くのも一緒でしたし、お互いの実家に泊まったりしてましたし、高校バレー最後の大会で気合を入れるため坊主にした時、バリカンで刈ってくれたのも彼でしたね。

　思い返せば私の俳優人生、彼には本当にいろいろ助けてもらいました。鳴かず飛ばずの劇団時代から映像の経験を積ませてもらったり、連続ドラマで初レギュラーをやらせてもらったり。正直、どんどん出世していく彼を羨（うらや）ましく思ったこともありました。言葉は悪いかもしれませんが、どこか同級生のよしみで使ってもらっているだけなんじゃないか、とひがんでみたりね。

　だけどこの作品においては、それこそ対等に、お互いの仕事を信頼し、作品のクオリティーを上げることに貢献できたと感じています。本当です。彼がそう言ってましたから（笑）。そんな同級生と一緒に作り上げた映画「でっちあげ」。やっぱり観（み）てくれた方々の記憶にしっかり残ってほしいんです。だからいつも以上にどきどきしてます。ぜひ劇場で観てくださいね。

　そしてもう一つ報告が。なんと、今度２人で母校に講演をしに行くことになりました。これは凱旋（がいせん）帰郷と言ってもいいんじゃないでしょうか！　だけど現役高校生の前で何を語ったらいいんじゃろかい？　エンタメ業界にどんな風に足を踏み入れ、どんな風に生きてきたのかは聞きたいとは思うんだけど、自分の事を語るとなると当たり前過ぎてややこしいなあ。まあ出たとこ勝負でいきますか。そうやって生きてきたもんね。鶴丸高校の皆さん、楽しみに待っちょってね～。