糸を絡ませ激しく攻防…長さわずか60センチ、棒上の戦いに見物客ら熱視線 加治木で伝統の「くも合戦」

2025/06/16 06:00
棒の上で激しい攻防を繰り広げるコガネグモ=15日、姶良市役所加治木支所
棒の上で激しい攻防を繰り広げるコガネグモ=15日、姶良市役所加治木支所
 400年以上の歴史を誇る鹿児島県姶良市加治木の伝統行事「くも合戦」が15日、市役所加治木支所あみかけスクエアであった。長さ60センチの棒上で相手に糸をかけたり棒から落としたりするコガネグモの戦いに、多くの来場者が熱い視線を送った。

 子供、大人の部に県内外から計105人が出場。南九州市で父親とクモを採集し、2年連続で出場した鹿児島市清和小学校1年、牧来華さんは「初めて勝った。うれしい」と笑顔を見せた。

 くも合戦は戦国武将の島津義弘が朝鮮出兵の際、兵士を鼓舞するために始めたとされる。国の選択無形民俗文化財で、日本ユネスコ協会連盟「プロジェクト未来遺産」に登録されている。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >