〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
香港航空は19日、週4往復で運航している鹿児島-香港の定期便を7月から10月25日まで運休すると明らかにした。現地では「7月に日本で地震が起きる」とのうわさが交流サイト(SNS)で広がっている。運休は当初7~8月末の予定だったが、同社は「うわさの影響で需要が激減している」と延長を決めた。
鹿児島空港(霧島市)の香港線は、月、水、金、日曜日の発着。同社の担当者によると、搭乗率は今年春先まで7割ほどあったが、直近は3割程度に低迷。5月の利用者は2010人と、週3往復だった前年同月(3492人)と比べて4割以上減少していた。
鹿児島空港発着便では、6月全18往復のうち8往復を欠航としており、7月1日~10月25日は計66便を運休とする。冬季ダイヤに切り替わる10月26日以降の再開を目指すとしている。
全国の各空港でも香港線の減便や運休が相次ぐ。同社は、熊本空港(熊本県益城町など)発着便も10月25日までの運休を決めている。