打ち上げ延期のH2Aロケット最終号機 29日未明に打ち上げ

2025/06/24 14:51
2024年9月26日、情報収集衛星を搭載し上昇するH2Aロケット49号機=南種子町の種子島宇宙センター
2024年9月26日、情報収集衛星を搭載し上昇するH2Aロケット49号機=南種子町の種子島宇宙センター
 三菱重工業は24日、機体の不具合で打ち上げを延期したH2Aロケット50号機を、29日午前1時33分3秒〜同52分の間に南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。予備期間は7月31日まで。

 事前点検で、機体の2段目部分の電気系統に不具合が確認されたため、当初予定の24日打ち上げを延期していた。同社によると、原因は2段エンジンに電力を分配する機器。部品を交換し再点検も完了したとして、打ち上げに向けた準備作業を再開した。

 日本の宇宙開発を長年支えてきたH2Aの打ち上げは今回が最後となる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発した2段式の液体燃料ロケットで、50号機は温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」を搭載する。引退後は、新型の基幹ロケット「H3」が役割を引き継ぐ。

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