宮崎県小林市は25日、上下水道課の男性職員1人が加重収賄、虚偽有印公文書作成・同行使、詐欺の罪で有罪となった責任を取り、宮原義久市長、鶴水義広副市長の7月給料をそれぞれ3割減、1割減とする条例改正案を市議会定例会に提案し、可決された。
当時の上下水道局長、上下水道課長2人の計3人を戒告の懲戒処分、同課検収事務担当職員2人と倫理監督担当の部長級職員を厳重注意処分としたことも発表した。処分は23日付。
宮原市長は「検証する中で、職員の倫理違反を見抜けないチェック機能の課題が見つかった。内部統制を強化し信頼回復に努める」とのコメントを出した。
男性職員は、架空の修繕工事を発注し業者から賄賂を受けた疑いで2024年9月に逮捕され、25年3月に有罪が確定した。市は内部調査で起訴内容とそれ以外の架空請求も確認できたとして、24年12月19日付で懲戒免職処分としていた。