無施錠の窓から女性宅に侵入、包丁で胸など突き刺し殺す――2カ月後、逮捕されたのは当時17歳の高校生だった 鹿児島地検、18歳男を起訴

2025/06/25 20:37
〈資料写真〉2024年11月21日、現場付近を捜査する警察官=伊仙町佐弁
〈資料写真〉2024年11月21日、現場付近を捜査する警察官=伊仙町佐弁
 鹿児島県伊仙町佐弁の住宅で2024年11月、住人の女性保育士を刺殺したとして、鹿児島地検は25日、当時17歳の高校生だった県内の男(18)を殺人と銃刀法違反、住居侵入の罪で起訴した。公判に支障があるとして、認否は明らかにしていない。

 起訴状によると、24年11月20日午後4時40分〜同5時20分ごろ、女性=当時(55)=宅に無施錠の窓から侵入。同35分ごろまでに、帰宅した女性の左肩や胸などを刃渡り約12センチの包丁で数回突き刺し、出血性ショックで死亡させ、殺害したとされる。

 男は殺人と住居侵入の疑いで25年2月1日に逮捕された。県警によると、逮捕時「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めていた。地検は2月19日〜5月19日、刑事責任能力の有無を調べるため男を鑑定留置。同21日、殺人と銃刀法違反、住居侵入容疑で鹿児島家裁に送致した。

 家裁は6月16日、「落ち度のない被害者を身勝手な動機で殺害した極めて重大で悪質な事案。刑事処分以外の措置を相当と認める事情は見いだしがたい」などとして、検察官送致(逆送)を決定していた。

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