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鹿児島労働局は25日、2024年度の障害者への職業紹介状況を公表した。県内のハローワークを通じ就職した延べ人数は2143人で過去最多だった。前年度から31人増加し、2年連続の更新。同局は「24年度から法定雇用率が2.5%に引き上げられたこともあり、積極的に雇い入れる企業が増えていることが一因」と分析している。
新規求職申込者数は前年度より1人少ない4391人。就職率は48.8%だった。
就職者のうち、身体障害者は496人(前年度比46人減)、知的障害者387人(同3人減)、精神障害者1150人(同74人増)。産業別では医療、福祉が832人で最多、卸売業、小売業270人、製造業237人と続いた。
新規求職申込者のうち、精神障害者は2306人(同108人増)、知的障害者は687人(同28人増)、身体障害者は1157人(同126人減)だった。
本村誠地方障害者雇用担当官は「企業は雇用して終わりではなく、障害特性に応じた配慮をして、人材定着も図ってほしい」と求めた。
一定規模以上の企業に義務付けられる法定雇用率は昨年4月に0.2ポイント引き上げられ2.5%になった。26年には2.7%に引き上げることが決まっている。