目元を手で覆い、灰が入らないようにして下校する児童=3日午後3時25分ごろ、霧島市牧園町高千穂の高千穂小学校
鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山・新燃岳(1421メートル)は4日午後9時現在、27日に始まった連続噴火が7日以上続いている。午後4時40分に噴煙が高さ3300メートルまで上がった。高さ5000メートルに達した3日に多量の灰が降った霧島市では市民が掃除に追われた。
鹿児島地方気象台は4日、降灰の状況を聞き取り、鹿児島、霧島、姶良、南さつま、日置の5市と湧水町で確認した。
降灰で休館となった霧島市霧島田口の霧島神話の里公園では、作業員6人がブルーベリーの実や葉に付いた灰を洗い落としていた。6日にブルーベリー狩りを解禁する予定。管理する新中幸博さん(69)は「風向きが心配。早く終息して」と肩を落とした。
鹿児島空港事務所は4日未明、火山灰が舞い上がるのを防ぐため滑走路などを除灰した。滑走路を点検して運航に支障ないと判定し、通常通り午前7時に運用を始めた。灰や関連する機材繰りの影響で、鹿児島発着便は国内・国際線160便中、計56便が欠航した。
噴火が続いた場合、5日午前は東の都城市方向で降灰が予想される。気象台は警戒レベル3(入山規制)を維持。火口から3キロの範囲で大きな噴石などへの警戒を呼びかけている。