噴煙を上げる新燃岳=6日午後6時48分、霧島市牧園
鹿児島、宮崎両県にまたがる新燃岳(1421メートル)は6日も噴火を繰り返し、6月27日午前に始まった連続噴火は10日以上続いている。火山性地震と火山性微動も時々発生した。午後には、火山灰が山肌を流れ下ったが、鹿児島地方気象台は「流れるスピードが遅く、火砕流ではない」としている。
気象台によると、6日の火山性地震は午後8時までに17回観測。午後3時の噴火では、噴煙が1400メートルに達した。気象台の一部の観測点からは山上がり(山体膨張)の傾向が確認され、「地下から上がっている火山ガスなどが原因」とみている。
噴火が続いた場合、7日は南から南東への降灰が予想される。
気象台は警戒レベル3(入山規制)を維持。火口から3キロの範囲で大きな噴石などへの警戒を呼びかけ、「1カ月以上同様の傾向が続く可能性がある」とした。