公開された観測ロケット「S310-46号機」=7日、肝付町の内之浦宇宙空間観測所
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8日正午〜午後1時、観測ロケット「S310-46号機」を肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる。予備日は8月31日まで。
JAXAによると、衛星利用測位システム(GPS)の位置情報などに影響を及ぼす電離層「スポラディックE層」ができる過程の解明が目的。上空90〜120キロの大気や磁場を七つの機器で約3分間観測する。
46号機は固体燃料の単段式ロケットで全長8メートル、重さ800キロ。南東方向に打ち上げ、高度127キロに到達する。5分43秒飛行して、約150キロ先の太平洋に落下する計画。
S310の打ち上げは2020年1月以来。京都大学の齋藤昭則准教授は「可能な限りデータを集め、電離層の解明につなげたい」と語った。