噴煙を上げる桜島=6日午後4時、鹿児島市与次郎1丁目から撮影
鹿児島地方気象台は、6日の噴火後に鈍化していた桜島の山体膨張が、7日午前7時ごろから再び膨張に転じたとする解説情報を同日発表した。山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、多量の降灰を伴う可能性があるとして、注意を呼びかけている。
7日は午後7時までに南岳で計3回噴火があり、噴煙の高さは最高で1600メートルに達した。火山性地震は少ない状態で経過し、噴火に伴う火山性微動が発生した。山体膨張は5日午前5時ごろから続き、6日の噴火でわずかに解消され、その後は鈍化していた。
気象台は、噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からそれぞれ約1キロを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生する恐れがあるとしている。