〈資料写真〉噴煙を上げる新燃岳=6日午後6時47分、霧島市牧園
鹿児島地方気象台は11日、霧島連山・新燃岳の噴火について、10日から雲によって火口付近の状況は不明とし、6月27日から断続的に噴火が観測されているとした。連続噴火が続いている可能性もあるという。
気象台は11日10時15分、民間航空機からの通報を受け、「噴火したもよう」と発表した。噴火に伴う火山性微動などは観測されなかった。
火口の様子は10日も分からなかったが、噴火の根拠となる火山性微動や空振などがなかったため、連続噴火が「停止したもよう」と発表していた。
新燃岳近くの傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、収縮を示すと考えられるわずかな変化があった。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、7日以降観測できていない。