霧島連山・新燃岳で断続的な噴火続く――堆積した火山灰は川に流れ、温泉管や水道管を損傷 霧島市が復旧予算9261万円を専決処分

2025/07/14 21:30
噴煙を上げる新燃岳=2025年7月6日午後6時56分、霧島市牧園
噴煙を上げる新燃岳=2025年7月6日午後6時56分、霧島市牧園
 霧島連山・新燃岳は13、14の両日も断続的に噴火した。鹿児島地方気象台によると、14日午後3時38分には噴煙が高さ100メートルまで上がり、同7時現在まで連続噴火が続いた。

 同日は午後2時27分にも噴火があり、火口から20メートルの高さで雲に隠れた。火山性微動は午前0時以降、1時間に1回程度観測している。13日は午前5時25分に噴火し、噴煙が高さ300メートルに達した。

 気象台は新燃岳の噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口から3キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけている。



 霧島市は、新燃岳噴火による降灰の除去や損傷した温泉管の仮復旧にかかる予算を14日、専決処分した。2025年度一般会計補正予算は6261万円追加(総額811億6012万円)、25年度温泉供給特別会計補正予算は3000万円追加(総額1億1380万円)した。

 一般会計は、ロードスイーパーや散水車による市道の降灰除去に4334万円、用水路の土砂を除去する重機の借り上げに1411万円、各家庭や事業所が集めた降灰の運搬処分に306万円、霧島川などの水質調査に209万円。特別会計は、霧島田口の温泉管の仮復旧工事費にあてる。

 新燃岳では3日、5000メートルを超える噴煙を確認。10日、堆積した火山灰が川に流れ、温泉管や水道管が損傷した。

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