戦後80年、海底に眠る「紫電改」引き揚げへ 寄付で作業の見学も 「今こそ取り組みたい」遺す会が呼びかけ

2025/07/23 06:45
〈資料写真〉「左翼」に残る2連の機銃=4月18日、阿久根市脇本海岸沖(山本遊児さん提供)
〈資料写真〉「左翼」に残る2連の機銃=4月18日、阿久根市脇本海岸沖(山本遊児さん提供)
 阿久根市の折口浜に沈む旧日本軍の戦闘機「紫電改」の保存を目指す「北薩の戦争遺産を後世に遺(のこ)す会」は、保存計画の費用を募るため、23日からクラウドファンディング(CF)を実施する。出水市中央公民館で19日、水中調査の報告会を開き、協力を呼びかけた。

 水中調査は4月に実施し、操縦席や両翼、2連の20ミリ機銃などの残存を確認した。肥本英輔会長(70)=出水市=が報告会で、写真や映像を使って機体の現状を説明。引き揚げ後の保存処理や展示施設が必要として「戦後80年で関心が高まる今こそ取り組まねば。北薩の戦争遺産として後世に残したい」と訴えた。

 CFは8月29日まで「キャンプファイア」のサイトで募集する。返礼に機体の写真や現地ツアー、引き揚げ作業の見学などを予定している。遺す会=080(5427)8019。

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